アルゴリズムトレードとVWAPの関係

株式投資







最近はアルゴリズムトレードが目立つようになってきて、個人投資家でもアルゴリズム注文を使い株式を買えるようになりました。

この間、楽天でもアルゴリズムトレードができるようになったとニュースになっていました。

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そこで今回は機関投資家が使っているアルゴリズムトレードとVWAPの関係についてまとめます。

機関投資家はアルゴリズムトレードを行なっている

機関投資家や大きな資金で取引を行なっている投資家や証券会社はアルゴリズムトレードを行なっています。

アルゴリズムトレードとは?

機関投資家や大きな資金で取引を行なっている投資家は、発注のロットが非常に大きいため、一度に希望の額の株式を買うことができません。

理由は、一度に株式を購入してしまうと株価が上がってしまったり、反対に一度に株式の売却を行うと自分の売りで株価が下がってしまい、自ら不利な価格で約定させてしまうということになってしまうからです。

そこで、大量の株式のロットを裁くために、アルゴリズムを活用して小ロットに区切って株式の玉をさばいていきます。

これをアルゴリズムトレードとよんだりします。

多くの場合は、機関投資家からの大量の注文を証券会社が受けます。

そして、VWAP近辺の価格で売買するようにアルゴリズムを使って取引を行います。

VWAPとは?

ここで、VWAPとは、Volume Weighted Average Priceの略で、出来高加重平均価格を指します。

イメージとしては重心と同じ考え方が当てはまります。

平均台に左右50キロづつの錘を乗せると重心は中央になりますが、平均台の左側に100キロの錘、右側に50キロの錘を乗せると重心は左から1/3の所になります。

このように錘が重ければ重いほど重心はその方向に移って行きますが、VWAPも基本的にはこの考え方と同じと言えます。

この例では平均台ですが、平均台の位置を価格、錘の重さを出来高に置き換えるとVWAPになります。

つまり、錘と同じで出来高の多い所にVWAPは寄ってゆくということです。

VWAP周辺でアルゴリズムトレードの動きを監視する

一日の出来高の中の割合を見ると、寄付きに2〜3割の出来高が発生し、大引けに1割ほどの出来高が発生します。残りの出来高は各時間帯に分散されます。

この動きに連動する形でVWAPへの注文が入ってきます。

逆に考えると、マーケットに大きな影響を与えている大口投資家などのアルゴリズムトレードの動きは、VWAPのどこに入ってきているかを見ることで、大口投資家の動向に対して、ある程度予想を立てることが可能となります。

そもそもトレードで勝つためには、機関投資家などの大口投資家の売買状況をどれだけ早く把握し、その流れに乗ることができるかが勝敗に大きく影響するので、短期トレードをしている投資家にとっては特に、VWAP周辺の動きは注視する価値があります。

VWAPに関連する株価の癖

また、VWAPには癖があり、例えば、VWAPラインから下へ大きく株価が離れると買いが入ってきたり、逆に上へVWAPから大きく離れると戻ってきたりと、VWAPに収斂するようになっています。

この動きは、超多頻度売買を繰り返すヘッジファンドなどにも影響を受けています。

彼らは多頻度の取引により薄い利ざやを抜いて稼いでいる訳ですが、板を監視しているとそのアルゴリズムが入る位置を把握できることがあります。

板上でチカチカと価格が点滅を繰り返している様子などにより、VWAPによるアルゴリズムがどの位置に入っているかの検討をつけることもできます。

これらの複数チャネルによる情報を組み合わせ、トレードをより有利に進めることが可能となります。

まとめ

この記事をまとめると以下になります。

  • 大口投資家の動向を把握することはトレードで勝つためには非常に重要
  • 大口投資家は発注するロットが大きいため、一度に売買を行うことができない
  • そのため、アルゴリズムトレードを活用し、ロットをさばいている
  • 機関投資家の発注を受けた証券会社などは、VWAP周辺でロットをさばく傾向がある
  • VWAPという軸で株価を監視すると大口の動向が見えてくるかもしれない

ぜひこれらも参考にし、トレードに役立てていただけると嬉しいです。